俺が教えてやるよー俺だけを見てろー

俺様野郎との“契約”

「ねぇ、キスしてよ」

「あぁ、良いよ」

……よし、今のは聞かなかったことにしよ、うっ、やっぱり無理か……
早くトイレに行かなくちゃ!

「あ、唯菜!また、見ちゃったの?」

「違う、聞こえたの。うっ、ヤバイ、ごめん亜夜奈ーあやなーちょっとトイレ行ってくる!!」

「りょーかい!タオル持ってくるね」

ありがとう、亜夜奈。

すぐ近くのトイレに入り便座のところに顔を近づけて嘔吐した。
あ~もう、毎日毎日キツいなぁ。
――――ザァー
「はぁ……気持ち悪っ。何であんなの平気で出来るのかな?」

あり得ないつーのっ!!
――――ガチャ
「唯菜ぁ~?大丈夫?」

「うん、何とか治まったから平気だよ」

「そっか、はい、タオル!」

「ありがとう、亜夜奈」

彼女は岸部亜夜奈ーきしべあやなー
あたしの大切な幼なじみで親友。亜夜奈は何であたしがこんな風になるのか知っている唯一の親友。








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