俺が教えてやるよー俺だけを見てろー
ようやく視界が慣れてきて声がした方を見ようと起き上がる。
「……誰?」
そこにいたのは、一言で言えばカッコイイが一番似合う人がここにいる。
小顔で透き通るかのような白い肌に薄い唇に、綺麗な声、二重で鼻筋が通っていて今まで、こんな人見たことない。
でもさ、起き上がってみたものの、この人誰?初めて見た人だな。
さっきの、声ってこの人が言ったのかな?
「そ、この人が言ったんだよ。天城唯菜さん」
と、彼は自分自身を指差した。
「あ、ごめんなさい。……って、何であたしの名前知ってるの!?」
あたし、あなたなんて知らないんですけど?何故にあたしの名前知ってるの?
「何でって学校じゃ知らない人はいないよ。学校で一番美人で可愛いく頭脳明晰な天城唯菜さんでしょ。あと、リア充を見ちゃうと体調が悪くなるってことも」
「そんなの知らない」
あたし、そんな風に思われてたんだ。それに、みんなにリア充見ると気分悪くなることも知られちゃってだんだ。