ペテン死のオーケストラ
なぜ、サイネリアは取り乱しマルメロを庇ったのか?
なぜ、ストケシアも体をはってまでマルメロを救おうとするのか?
マルメロは、2つの事を悩み考えます。
「サイネリアは、私を嫌っていたはずよ…。それに、ストケシアも、いくら友人だからって…。二人共、一体何を思っているの?」
サイネリアは、ライバル。
出会った時から、互いに競い合ってきました。
サイネリアの息子が亡くなってからは、更に酷くなりました。
そもそも、マルメロを幽閉させたのはサイネリアです。
なのに、取り乱しマルメロを庇った。
マルメロには意味が分かりません。
ストケシアは、友人。
ただ、友人なだけです。
それも、つい最近友人になっただけ。
それなのに、自分に罪を被せてまでマルメロを救おうとします。
更には、救い出すように働く。
最後まで、マルメロを裏切りませんでした。
ただの友人なのに。
マルメロは、これも意味が分かりません。
「どういう事なの?」
マルメロは答えが分からず、悩みます。
それに、サイネリアがしきりに言う謝罪とは何か。
マルメロは、全く身に覚えがありません。
「何を反省しろというの…だって、王の毒はサイネリア。買収はストケシアとハンノキよ。私は何をしたの?」
マルメロは悩みます。