ペテン死のオーケストラ
マルメロは、一人考えました。

何故、自分は悪口を言われるのか？

何故、母親まで悪口を言ってくるのか？

マルメロは紙を取り出して、自分についてあげていきました。

①髪が痛んでる

②恐い顔をしている

③身長が高い

④頭が悪い

⑤鼻の形が綺麗

⑥手先が器用

⑦悪口は言わない


マルメロが、簡単に七ツの特徴を書き上げました。

その特徴を見て、マルメロは気づきました。

「私の容姿についてばかり悪く書いてる！」

更に良く考えると、また気づきました。

「自分で治せるところばかりだわ！」

マルメロは、久々に嬉しくなりました。
髪の痛み、恐い顔、頭の悪さ、この三点にしぼり自分のできる限りをしようと決意したのです。

元々、手先が器用なマルメロは、容姿を整えるための材料を集め自分で作りあげていきました。

髪には綺麗なオリーブオイルを塗り込み真水で流します。
しっとりとして、痛みが目立たなくなります。

恐い顔は鏡に向かって笑顔の練習です。
あと、目の印象を和らげるために炭を粉末にしたモノを目尻に薄くつけました。

頭の悪さは、勉強を頑張ります。しかし、こればかりは上手くいかず断念してしまいました。

ただ、まだ完璧とは言えませんが悪口の対象になっているであろう二点を克服したのです。

マルメロは満足感で満たされました。
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