キズだらけのぼくらは
私は乱暴に言い放ち彼女の手を振り払った。
普通、あんなブログ書いてるのに実際ブスだね、根暗だねって言われるものと思っていた。
いくら彼女が本当の私の一部分を知っていたからって、実際に見るのはまた違うはず。
「ごめん、馴れ馴れしかったよね……」
ああ、彼女の痛々しい声が聞こえる。
私が傷つけた彼女の顔を見たくなくて、思わず俯いた。
足元を見つめて口を尖らせる。
子供の頃、思うようにならないとこうしていた。
別に彼女に対して罪悪感なんて抱くことないのにね……。
「それよりさ、本当にアキムはいないの? アキムは来ないの? 管理人のくせに」
気持ちを切り替えて、私は下を向いたまま言い捨てた。
誰からも返事はない。
しかしその時、ソラの方からアラート音が聞こえた。