キズだらけのぼくらは
~Chapter Ⅲ~
自業自得
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今日も外の日差しが温かい。
科学の教科書やペンケースを抱えて歩く私は、俯いたまま自分の教室を目指していた。
日の光はまぶしいけれど、温かく降り注ぐ光は私の体を温めて眠気を誘う。
そんな温かさに任せて欠伸をし、呑気に居眠りできたらどんなに良かっただろう。
きっと私には、当分そんな日は訪れない。
地味な女子を演じて、みんなにかまわれずに過ごせたあの日々が懐かしく思える。
たった数日前のことなのに……。
私は嫌々、自分の教室に足を踏み入れた。
入った途端に大きくなるノイズ。
「ああ~、キモイのが来ちゃった」
「次の詐欺ブログまだなのかな~?」
「アップされたらまた盛り上がるよね」
ヒソヒソ言うふりをして、私が来た途端に無理と声を大きくしているんだ。
本当に見え透いた人たち。
やっていることが子供じみている。