キズだらけのぼくらは
でも、手は次第に痛くなって、私は電池が切れたみたいに停止した。
涙がボロボロと溢れ出る。
同じ人間でも、アイツらにとって私はただのクズ。
人間は生まれたときからそうやって、定められているんだ。
だから、負け戦は変わらない。
アイツらはずるくても、ううん、ずるいからこそ私より上の人間。
私みたいな人間が、一生クズと決めつけられる現実も変わらない。
だけど、そんなことを受け入れられる人間なんてどこにいる……?
私は両手をトイレの床につき、不自由な左脚を震わせながら少しずつ立ち上がる。
自分の力で立つんだ。
四つん這いのようになってどれだけかっこ悪くても、頭から水をかぶってどこまでもみすぼらしくても。
太陽の光を睨みながら、全身に力を込めてやっと立ち上がった。
三軍だからって負けてたまるかと、かたい拳を作る。
私は目に涙をためながら、煌めく太陽を見つめていた。