Endless Revenge
Zero
大きな社長室と呼ばれる空間で男女がヒソヒソと密談をしていた。
『お兄様、お話とは例の件でございましょうか?』
お兄様と呼ばれた美しき男はクスクスと笑う
「和姫、オレはもう君の兄では無いだろう。オレのことは凰子と呼べ、」
それに答えしの美しき女は何も動じない
『お兄様は何時でもワタクシのお兄様。お兄様以外は何者でも有りませんの。』
美しき男は飽きれ物も言えなくなってしまった。
「まぁ、良い其れよりも何故あの学園を選んだ。彼処は真面では無いぞ、」
またもや動じず真顔のまま
『お兄様、ワタクシは帝に会いに行くまでですわ。』
「帝ねぇ、和姫がわざわざ会いに行くとわ、珍しいな。」
先ほどとは表情を少し変えた美しき女は口角を少し上げながら
『帝だけでは有りませんもの。ワタクシは帝と共に国をも潰す気ですわ。』
少々、美しき男は青ざめる
が、
「そうか、それは楽しそうだな。何か有ればオレに言え、」
満面の笑みの美しき女
『ありがたき、でわ行って参りますわ』
其れまた満面の笑みの美しき男
「あぁ、」
< 1 / 17 >