流星群 ‖
今日は星観察に行かなかった
ほんと疲れたんだよマジで
ま、その事は文化祭中に慧矢には言っといた
一晩待たれても困るし
そして後から聞いた話
私は遂に?てか2人のおかげで?
No.1になったのだー!
いや2人を求めるお客さんは凄まじい量だったようで
咲斗の機嫌も良かった
あいつは金の亡者だな
明日は生徒だけの文化祭
つまり後夜祭
売り上げはどこも良かったようで玲央もご満悦
玲「今日から部屋替えといたぞ!」
と言われ心で安心しながらありがとうとだけ言っといた
いや、なんか玲央の目を見るとなきそうだったから
あいつの私を見る目は父親が娘を見るような見守る目
今の優し過ぎる目に私は耐えきれなかった
頑張ったなって頭を撫でるし
虐めのこともありがとな?って
何も言わないのに気付いてる
そんな玲央に私は何かしてあげられただろうか?
メソメソ泣きながら
顔を隠して新たな部屋へ向かった
雅には理事長の指示でってことにしといた
えーと言いながらも慶と同室になって嬉しいんだろうよ
顔が悲しんでないぞ?
と思った瞬間だったww
部屋に着くとプレートを見て一呼吸置いてドアを開けた
おかえり
それが嬉しくてむず痒くて
何とも言えない気持ちにまた涙腺が緩む
星「........っ.......グスッ、うぅ.........ふぇ...........ぅぐっ.........ふっ...................ヒック.......」
蓮「あーあ。また泣いてる。誰かに泣かされたか?ほら、こっちおいで?」
と自分の前をトントンと叩いて示す
星「ぅ............うぅー.............れん.................ヒック..........ぐすっ...........ふぇ、ヒック........」
蓮「ん?どうした?目腫れるぞ?後夜祭有るのに。」
私はただ撫でられながら泣き続けた
もう少しこのままで
時を止めるなら
この瞬間がいいな
欲しかった温もりと埋められつつある不安に涙は止まらなかった
蓮「ほんと、ここ来て泣いてばっかだな?」
とか笑ってる蓮を今は許せた