君の大切な物は何ですか〈修正中〉
イジメられるべき人がイジメられないなんて…酷い。


―次の日―


ガラッ


安田が教室に入ってきた。


なぜか皆横目で睨んでる。


あの時みたいに





皆安田を円を作って囲んだ。


「死ーね。」


「死ーね。」


「死ーね。」

皆手を叩いてその言葉をずっと言っている。

「な、なに?なんなの?」


突然のできごとに安田はかなり動揺してる様子。


「てめぇのイジメのせいで、どんだけ灯が迷惑してるか分かってんのか?」


「…何でいきなり。」

「昨日の会話聞いたんだよ。」


「あ…」


「死ねよ。」


男子の日村が安田の横腹を蹴った。


次第に他のクラス全員も安田を囲んで蹴っている。


安田は苦しんで泣いてる。

それはあの日私が流した涙と似てた。


同じ事の繰り返し―


イジメは連鎖するだけじゃない。

感染もする。


感染者…安田…


苦しい?痛い?


私もあの日辛かった。苦しかった。痛かった。
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