君の大切な物は何ですか〈修正中〉
翌日


「今日は転入生を紹介する。」


クラスが一気にざわめく。

「入りなさい。」


すると鮮やかな黒髪に
少しキツい目をした綺麗な顔立ちの子が入ってきた。


「真田 美晴です。」


席は私の隣だ。

「よろしくね。」

さすがクラスのリーダー

早速薫は真田に声をかけてる。

「…邪魔」

「なっ…」
カッと赤い顔をして怒る薫。

ムリもないか。


「真田さん。あんま薫ちゃんに反発しない方がいいよ。」

考えより声が先に出てた。

「何で」

「…今クラス荒れてるから。」


その言葉を耳にして動揺して立ち去る教師。

するとまた激しいイジメが始まる。


「ねぇアンタ顔色悪いよ!肥料足りてないんじゃん?」
薫が安田に向かって 吐くように叫ぶ。


ドサドサッ

薫のとりまきが植物の肥料を安田の頭にかける。


「あんた達何くだらない事やってんの?」


クラス中が真田に注目する。

今までこの言葉を発したのは真田だけだ。


「はぁ~?ウザいよ 真田!」


「ねぇアンタもやんなよ。」


二人が真田につっかかる。

でも真田は人間じゃない物を見るかのような目で

「あんたらが一番いじめられるべきじゃない。」

と言った。

「な!?」


あぁ…これじゃ真田さんまで…


「よし、皆真田無視だよ!裏切り厳禁。裏切ったらそいつが感染者となりまーす♪」

真田が目の前にいるのに薫は皆に向かって叫ぶ。


でも真田は表情一つ変えない。


強いなぁ…
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