Warp girl
…無愛想な三神くんが笑った。
「え、あ、三神くんってピアノ弾けるんだ?」
「うん。」
そう言って、カノンを弾きはじめた。
鍵盤の上で、指が踊っているみたいだった。
長くて細い指に、ゴツゴツしたおっきい手だなぁ…。
三神くんの弾いてるカノンが、優しい音でビックリした。
でも、カノンを弾いてる三神くんの表情はそれ以上に優しい…笑顔だった。
「あ、じ、じゃあ、また明日。バイバイ。」
「バイバイ。」
あたしは、能力がバレないように、教室に戻ってから帰った。
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