チャラい奴に恋をした☆
どんっ

「わっ」

誰かとぶつかってしまった。
うぅ。痛い。こけちゃったー。

「大丈夫?ごめんね」

ぶつかった人が手をさしのべてくれた。

「あっありがとうございます。」

遠慮なく手をつかませてもらう。
ぐいっとひっぱられて立ち上がる私。

すると、そこにいたのは私がドアの前で
困ってた時に助けてくれた人だった。

「本当にごめんな。俺は山本佑都。」
「私は黒崎杏奈です。」

かっこいいなぁ。
でもチャラそう…。

「君、可愛いね?」

本当にチャラかった!!

「…。わかりきったお世辞って、逆に
失礼ですよ?」

そういうと山本君はおかしそうに
目を細めて笑った。

「鈍感なんだね?」

耳元で言われてぞくっとした。
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