チャラい奴に恋をした☆
「杏奈、昨日何があったんだ?」

やっぱりこの話か。だけど。

「まぁ、色々ね。」

私は適当にごまかすことにした。
だって海花のことを勝手に話すのは
気がひけるというか。

「そっ、か。」

佑都は私の気持ちを察したのか。

それ以上は聞いてこなかった。
私の頭をぽんっとなでて優しく微笑む。

「頑張ったな。」

まるで全てを見透かしたような言い方に
一瞬ビクッとしてしまう。
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