空と虹の境界線
時折見せる永久さんの笑顔に、気分を和ませながら、わたしはお茶をすすった。
冷たいお茶は、暑かった外を忘れさせてくれる。
何よりも、女友達がいなかったわたしは――――
永久さんという存在が、とても嬉しかった。
「沖田さん、本当甘味好きですよね」
「・・・あれはもう、異常だよ・・・?」
げんなりとした表情をする永久さんに、クスリ、と笑みを零した。
きっと、過去の何かを思い出したのだろう。
永久さんのコロコロ変わる表情は、本当に・・・
見ていて飽きないし、何より沖田さんが惚れるのが分かる気がした。
それに比べて、わたしと平助君の関係って。
一体何なんだろう?