空と虹の境界線


沖田さんと話している平助君の顔も、どこか不機嫌だし。


その表情を見て、また沈んだ。



「どうかしたんですか?」



そう、心配そうにわたしの顔を覗き込む永久さん。


その澄んだ目に、顔を泣きそうに歪ませた、わたしの顔が映った。



・・・情けない顔。



「何でも、ないですよ。それより永久さんって、沖田さんといつお知り合いになられたんですか?」


「それならいいんですけど・・・私が総司と知り合ったのは・・・」



< 15 / 71 >

この作品をシェア

pagetop