空と虹の境界線
フッと表情に影を落とし、平助君はわたしから目を逸らす。
そして、沖田さん達の方に視線を戻し・・・
小さく、溜息をついた。
なんで・・・なんで・・・?
どうして、溜息なんてつくの?
どうして、怒っているの?
「どうかした、平助」
「何にもないよ。うん、何にも」
「ふ~ん」
なんで避けるのか、なんで怒っているのか。
全く・・・分からない。
「もう・・・平助君のこと、分かんないよ・・・っ」