空と虹の境界線
「わたしは、未来から来ました。過去と未来と・・・
その境界に、わたしは立っているんです。
だから・・・きっと、あの人を好きになっちゃいけなかった」
そっと、木々の間から漏れる木漏れ日。
覗く青い空を、遠く見つめた。
そう、境界線があったのだ。
未来・・・平成と、過去の幕末の。
わたしと、平助君との間にもきっと・・・
超えられない、超えてはいけないラインがあったのだ。
「わたしは・・・永久さん。あなたのようになりたかった」
同じ時代、共に生きていける永久さんに。