空と虹の境界線
暑い、暑い夏。
額に汗を光らせながら、京の町を巡察している。
八番隊は、今の所体調不良者は出ていない。
一番隊では・・・まぁ、ある人物による地獄絵図が書かれているらしいが。
「平助君?どうかされましたか?」
――――この人を、除いて・・・の話だが。
ぼんやりと、フラフラ歩き続ける平助君。
「ん・・・?あぁ、何でもないよ」
返事も、どこか抜けている。
顔色が悪いわけでもないし、水分も取っている。