空と虹の境界線
そう、葉月(陰暦の八月)は鈴の誕生日だったりするらしい。
未来では、数え年ではなくて・・・
自分の生まれた日がちゃんとある、そう鈴が教えてくれた。
その“誕生日”が、今日なのだ。
もちろん、何か準備してあった訳じゃない。
周りに聞くのは、気が引ける。
佐之とかしんぱっつぁんとかに聞いたら・・・
からかわれること、間違いなし。
「いや、今日がさ・・・鈴の誕生日(?)ならしいんだよね。
だから、何か贈ろうと思ったんだけど・・・」
「そういうことか。何でも良いんじゃねぇの?」
うん、永久さんとの時間を邪魔しちゃったことが、この機嫌の悪さの原因ですね。