空と虹の境界線
「・・・なんか、ごめん」
「まぁ、別に良いよ」
そう言い、部屋を出て行った総司。
その後を追いながら、僕は何を贈ろうか、考えを巡らしていた。
鈴・・・どこ行ったのかな。
また、あの壬生寺だろうか?
「はぁ――――、謝んないとな・・・」
謝って、仲直りして・・・鈴を、思いっきり抱きしめたい。
泣かせた分、喜ばせたい。
何か、鈴の喜ぶもの。
町に行って、探すしかない、か・・・
*藤堂 平助side end.*