空と虹の境界線
微笑みながらある方向を、指差す。
それを辿って行くと・・・
「平助・・・君?」
甘味屋ではないけれど、その傍の店で何かを探している平助君の姿。
そして、その横の壁に暇そうに凭れ掛かる沖田さん。
「私は総司と行くから、鈴ちゃんは平助君と話してきたら?」
じゃあね、と言い沖田さんの方へ駆けていく永久さん。
その髪に、夕陽がキラキラと反射している。
綺麗な髪。
平助君の所・・・行かなきゃな。
わたしには気付いていない平助君に、ゆっくりと歩いていく。