空と虹の境界線
店が、平助君が近くなるにつれて・・・
歩く足が、妙に速くなっていく。
気まずいとか、話しかけにくいとか・・・
そんな感情が、足を速めていった。
「――――平助君」
クイクイッと、平助君の袖をそっと引っ張る。
隊服ではなかったけれど、平助君だけは見つけられた。
やっぱり、わたし・・・
平助君のこと、好きなんだな・・・
「わっ、鈴!!・・・えっと・・・」
「さっきは、ごめんなさい」
驚く平助君に、わたしはさっき話していたことを話す。