空と虹の境界線


握り締めていた平助君の服を離す。


そして、服から手に握り直した。



ぎゅっとつないだ、手。


やっぱり、温かくて・・・恥ずかしくて。



不意に、視線を逸らしてしまう。



「はぁ――――・・・沖田さん、永久さんに何してんの・・・?」



抵抗しようとしてるけど、意地悪そうに笑う沖田さんにされるがまま・・・


真っ赤だけど、幸せそうな顔。



なんか、見ちゃいけないものを見てしまった気がする。



「何、鈴。してほしいの?」


「なっ、そんなんじゃありません!!」

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