空と虹の境界線
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まだ薄暗い朝方、わたしは瞼を持ち上げた。
懐かしい、少し前の楽しかった日々。
手には、永久から貰った最後の文が握り締めてあった。
あぁ、これのせいか・・・
あの、永久との出会いの夢を見たのは。
隣ではまだ、すやすやと寝息を立てている平助君。
うん、いつもの毎日だ。
ねぇ、平助君・・・
ずっと、傍にいるって約束してくれたよね。
あなたが傍にいることって、本当は奇跡に近いことなんだよ?