空と虹の境界線
こーなったら!
「そーじいいいぃ!!!!」
私はお腹の底から彼を呼び止めるため叫んだ。
するとピタッと足を止め、私の方を見る総司。
やった!
総司こっち向いた!
と喜ぶのもつかの間...
すごい形相でズンズンと地下づいて来る総司。
「待っとけって俺ゆったよな?」
「心配で…」
「叫んだら口塞ぐとも言ったよな?」
「そ、それは…」
無効でしょう!?
と言いたかったけど言えなかった。
あまりにも総司の黒い笑に圧倒されてしまって、言いたくても
言えなかった。