私の大切な王子様♪
そう思っていると、手術中のランプが消えた。
そして、先生が出てきた。
「手術はうまくいきました。けど、いつ意識は戻るかわかりません」
「わかりました。ありがとうございます」
俺はそう言って頭を下げた。
横にいた捷太が「おい、広瀬出てきたぞ。行ってやれ」と、俺に言ってきた。
捷太、完全に俺の気持ちわかってるな。さすが、俺の親友。
「あぁ、言われなくても行ってくるよ」
俺はそう言って、日向の所に向った。
行って日向を見てみると顔にはガーゼ、腕・足・お腹周りは包帯でぐるぐる巻きになっていた。
俺は目を背けそうになったけど、ちゃんと見なきゃいけないような気がして目をそらせなかった。