私の大切な王子様♪
あれから1週間。まだ日向は意識を戻さない。
俺は毎日お見舞いに行っている。けど、気づかれたくなくて早い時間に行ってる。
かっこわりぃな。会って、大丈夫か?って声かけてやりゃいいのにさ。
やっぱ俺日向に惚れたな。しかも、そうとう。
あー、気づくの遅かったかも。日向、入学式のとき俺のこと好きって言ってくれたけど、もう好きじゃないかもな。こんなかっこりぃ俺。
一応、捷太は俺の気持ち知ってるみたいだからいいけど・・・まあ、普通を装おう。
春馬side-end-
日向side
あれ。何でエリ、私が怪我した理由知ってそうなの?
私の横に座ってるエリに聞いてみた。
「ねぇ、私の怪我した理由って知ってる?」
「知ってるよ。先輩方に殴られたんでしょ?」
「何で知ってるの?」
私が一番疑問に思っていたことを聞いてみた。
「何でって言われても。んー聞きまわったからかな」
「聞きまわった?」
「そう。ヒナが何であんなひどい怪我してるのか。そしたら、何人か先輩方が日向を連れて行くのが見えたって聞いたから、もしかしたらって」
「そっか」
やっぱりエリはすごいな。