私の大切な王子様♪
私はもう1つ疑問に思っていることを聞いてみた。
「ねぇ、どうして私のことが嫌いな春馬が、私を病院まで運んでくれたと思う?」
エリは私の質問に困ったような笑いを浮かべた。
「私にはわかんないなぁ」
そう言ってエリは困った表情からニヤニヤした表情に変わった。
なんか、知ってそうだけど聞いても無駄だと思うからやめとこう。
「ねぇ、私期待してもいいなかな」
「どうだろうね。私はしてもいいと思うよ。もし嫌いだったらそこまでしない思う」
「よし、じゃ今から確認してくる」
エリはとびっきりの笑顔で「いってらっしゃーい」と一言。
どこにいるのかなぁ。私は松葉杖をつきながらあちこち春馬を探した。
はぁ、疲れたな。普通に歩きたいなぁ。
全治3ヶ月か・・・。
そう思っていると横から春馬が歩いてきた。
「春馬ーーー!」
私はあばらが折れてない方の手で手を振った。
春馬は驚いた顔で私のところに駆け寄ってきた。
「おい、大丈夫なのかよ。1週間前まで意識戻らなかったのに」