私の大切な王子様♪
「お前、怪我してるんだったな」
そう言って春馬は私をお姫様抱っこした。
「ちょ、何やってるの?みんな見てるから下ろして~」
「暴れんな。落とすぞ」
そう言われて私はおとなしく春馬に抱かされた。
そして、周りはというと・・・
私は恐る恐る春馬の胸板に沈めていた顔を上げ周りを見渡すと、ほぼみんな私たちを見ていた。
恥ずかしぃ・・・。
そして、私はもう一度春馬の胸板に顔を沈めた。
「おし、ついたぞ。色々聞かせてもらう」
そう言って、私を屋上にある椅子に下ろした。
「あと少しで授業だよ?」
「授業なんてどうでもいいよ。お前の方が大事だ」
「ふふ。ありがとう」
私はうれしくてお礼を言ったら春馬はまた顔を赤くして口に手をあてた。
私はなんで赤くなってるのかがわからず聞いてみた。
「ねぇ、どうしてそんなに赤いの?熱でもある?」
「ねぇよ。大丈夫だから心配すんな」
「そっか。本人が言うなら大丈夫だね!」
てか、春馬私に色々聞くって言ってたけど怪我のことかな?
「ねぇ、色々聞くってこの怪我のことでしょ?」
「ああ。どうしてこんなひどい怪我した?本当のこと言えよ」