私の大切な王子様♪


私は横でつぶやいているえりには気づかなかった。



「今日はHRやらないから帰っていいぞ」


そう言って先生は教室から出て行った。


おっしゃー!ラッキー


んーまだ時間あるなぁ。


「ねね、エリ。一緒に彼氏ば待とう?」


エリはしょうがないなという顔で


「いいよ。その前にヒナ、足怪我してるんだからね」


「わかってるって。はやく行こ行こ!」


あ!そーいえば、あと少しで体育祭じゃん。忘れてたー。


私、授業さぼりすぎだから自分が何の種目に出るかわからないんだけど。


あとでエリに聞こう。春馬は何の種目に出るのかなぁ。


応援しなきゃ!がんばれ~がんばれ~ってまだ早いか。


「ヒナ、HR終わったみたいだよ!行っておいで」


エリそう言って私の背中を押した。


「言われなくても!」


どこにいるかなぁ。って、探さなくても分かるんだよね。


私は春馬を見つけて叫んだ。


「春馬ー。帰ろ」


「ああ。待ってろ」





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