私の大切な王子様♪
そう考えてるうちに学校に着いてしまった。
やばい。めっちゃ見られてる・・・。しかも、何かこそこそ言われてるし。
そりゃ、私と春馬は似合わないって知ってるけど・・・。
私が落ち込んでると
「おい、どうした?」
春馬はそう言って私の顔をのぞきこんできた。
顔が近い・・・。
私は慌てて顔をそらした。だって、こんな真っ赤な顔見られたくないし。
「な、なんでもない」
はぁ。春馬って以外と鈍いよね。
「熱でもあんのか?」
「ないよ。元気いっぱい!あ、教室そこだから、行くね?」
「おう」
春馬と別れて教室にはいるとさっそくエリが
「ずいぶん朝からラブラブなこと」
見てたんだぁ。
「ふふ♪いいでしょ」
「お、開き直った。あんたたち見てると微笑ましいわ」
開き直ったって・・・。まぁ、もじもじしてるよりは良いしね。
あーーーーー。それにしても幸せすぎる。このままこの幸せが続けばいいのに。
もし、春馬が別れるって言っても別れてあげないんだから!
「ふっ」
私が心の中で誓いを立ててるといきなりエリが笑い出した。
「ちょ、どうして私を見て笑ってるのさ!」