私の大切な王子様♪


そう考えてるうちに学校に着いてしまった。


やばい。めっちゃ見られてる・・・。しかも、何かこそこそ言われてるし。


そりゃ、私と春馬は似合わないって知ってるけど・・・。


私が落ち込んでると


「おい、どうした?」


春馬はそう言って私の顔をのぞきこんできた。


顔が近い・・・。


私は慌てて顔をそらした。だって、こんな真っ赤な顔見られたくないし。


「な、なんでもない」


はぁ。春馬って以外と鈍いよね。


「熱でもあんのか?」


「ないよ。元気いっぱい!あ、教室そこだから、行くね?」


「おう」


春馬と別れて教室にはいるとさっそくエリが


「ずいぶん朝からラブラブなこと」


見てたんだぁ。


「ふふ♪いいでしょ」


「お、開き直った。あんたたち見てると微笑ましいわ」


開き直ったって・・・。まぁ、もじもじしてるよりは良いしね。


あーーーーー。それにしても幸せすぎる。このままこの幸せが続けばいいのに。


もし、春馬が別れるって言っても別れてあげないんだから!


「ふっ」


私が心の中で誓いを立ててるといきなりエリが笑い出した。


「ちょ、どうして私を見て笑ってるのさ!」











< 62 / 71 >

この作品をシェア

pagetop