私の大切な王子様♪
「だって、嬉しそうな顔してるなって見てたら、急に悲しそうな顔して、そしたらつぎは迫力のある顔して。見てて面白すぎるわ」
エリはそう言いながら、また笑い出した。
笑いすぎだし。てか、私顔に出してるつもりないんだけど。
「HR始めるぞー。席につけ」
「ほら、エリ先生きたよ」
私がそう言うとエリはお腹を押さえて自分の席についた。
「今日は特に行事はない。ちゃんと落ち着いて一日過ごすように。いいな?」
「「はーい」」
今日は特に何も無いなぁ。よし、今日春馬をデートに誘ってみよ!
あ、足怪我してるんだった・・・。無理じゃん。
そんなこと考えてると一時間目が始まった。
「ふぁ~…眠いな」
私の席は窓側の一番後ろ。ここは最高の席なんだけど…
すごく眠くなる席でもある。
あぁー、眠い。いっそのこと寝てしまおうか。
うん、寝よう。
「はは。そんなに眠い?」
私があと少しで寝るってとこで小声で話しかけられた。