私の大切な王子様♪


「だって、嬉しそうな顔してるなって見てたら、急に悲しそうな顔して、そしたらつぎは迫力のある顔して。見てて面白すぎるわ」


エリはそう言いながら、また笑い出した。


笑いすぎだし。てか、私顔に出してるつもりないんだけど。


「HR始めるぞー。席につけ」


「ほら、エリ先生きたよ」


私がそう言うとエリはお腹を押さえて自分の席についた。


「今日は特に行事はない。ちゃんと落ち着いて一日過ごすように。いいな?」


「「はーい」」


今日は特に何も無いなぁ。よし、今日春馬をデートに誘ってみよ!


あ、足怪我してるんだった・・・。無理じゃん。


そんなこと考えてると一時間目が始まった。


「ふぁ~…眠いな」


私の席は窓側の一番後ろ。ここは最高の席なんだけど…


すごく眠くなる席でもある。


あぁー、眠い。いっそのこと寝てしまおうか。


うん、寝よう。


「はは。そんなに眠い?」


私があと少しで寝るってとこで小声で話しかけられた。





< 63 / 71 >

この作品をシェア

pagetop