私の大切な王子様♪
ライバル出現?!
~キーンコーンカーンコーン~
やったぁ。お弁当だ♪
「エリ、ご飯食べよー」
「ごめん。今日お弁当忘れて学食なの」
お弁当忘れるなんて、何かあったのかなぁ?エリ、しっかりしてるし忘れるってことそうそうないから…
「いいよ。私もエリについてく!」
エリは驚いた顔して
「お弁当どーするのさ」
「食堂で食べる♪よし、れっつごー♪」
うわ…。めっちゃ混んでる。
「私席取ってくるからー」
「おけ」
空いてる席ないかな…。
食堂初めて来たけど、こんなに混んでるんだ。
あ、あった。ちょうど二人分♪
席を見つけて座ったら、男の人に話しかけられた。
「ねねー、君1人~。彼氏いるの?俺らと遊ぼーよ」
ナンパか…。彼女いないのか、可哀想に♪
「嫌です。それに足怪我してるんで」
「大丈夫、大丈夫。お姫様抱っこしてあげるから♪」
なに、語尾に♪つけてんのよ。気持ち悪い。しかも、かっこいくないし。
「嫌です。どっか行って下さい。気持ち悪い。イケメンじゃないのに話しかけないで!」
私がそう言うと、男の人はキレだした。
「なんだと?顔がいいからって、調子こくなや」
その瞬間男の人は手あげた。
殴られると思って目を瞑った。けど、いつまでたっても痛みを感じない。