私と従兄弟のお兄ちゃん達
下着とズボンももどしてもらって、ベッドに寝てたら、となりから翔兄ちゃんと友兄ちゃんの声が聞こえてきた。
「ほら、友も注射するから、うつ伏せになりなさい。」
「えっ、腕にしてよ。」
「だめ、この薬は腕にはしません。ほら、言うこときいて・・・」
「消毒するから冷たいよ・・・はい、動かないでよ。チクってするよ。・・・」
「いたっ」
「ちょっと痛いかな?すぐ終わるよ、はい、終わり。友もよく頑張りました。ちょっと揉むよ。・・・痛かったか?帰って,熱さがっても安静にしてるんだよ。」
「はい、じゃ、点滴はあと5分くらいで終わるな。もう少し、待ってて・・・」

翔兄ちゃんが私の方にきて、「真奈ちゃん、もう、大丈夫か?涙はとまったかな?」
「うん。」
「ごめんな、痛かったね。よく頑張ったよ。これで熱下がってきたら、ゆっくり眠れるから。家帰ったら、寝ているんだよ。」
「うん、ありがとう。」
「いいよ。あっ、点滴おわるね。じゃ、針抜くから力ぬいててね・・・はい、終わり。真奈ちゃん、ゆっくり起き上がってごらん。大丈夫だね。じゃ、友の点滴も抜くよ。」

二人で処置室でたら、おばさんが待ち合いで本読んでた。
「あら、終わったの?まだしんどそうね。じゃ、帰りましょう。」
帰りに薬局で薬を受け取って帰った。
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