私と従兄弟のお兄ちゃん達
結局、熱はどんどん上がってしまった。熱とともに喘息も出てきて、ゴホッゴホッゼーゼーしている。
消灯前に翔兄ちゃんが来て、吸入してもらって少し咳は治まったけど、まだゼーゼーしてる。すごくしんどくなって、ぐったりしてしまった。
「真奈ちゃん、しんどいねぇ。注射しよう。ごめんな、何回も・・・」看護師さんに注射の指示しているのが聞こえた。
涙が出てきた。でも抵抗する元気もない。
注射の用意ができて、翔兄ちゃんにベッドの上で、うつ伏せにされた。
「ごめんな、注射、今度はここに打つからね。」ってお尻の上のほうを出されて、押さえられた。
看護師さんが消毒してくれて「動かないように押さえて。」と翔兄ちゃんの声がして看護師さんに押さえられた。
「じゃ、ちょっと頑張ってな・・・(チクッ)しびれたりしてない?」
「んっグスッ涙」「お薬入れるよ〜」ジンジン痛みがきた。
「あッんー。・・・・・涙」
「よし、終わり。頑張ったなぁ。ごめんな、痛かっただろ?」って翔兄ちゃんは言いながら注射のあとを揉んで服をなおしてくれた。
すごく痛い。終わってもジンジンしてるし、ズキズキしてる。痛いよ〜涙がとまらない。
「まだ痛いか?」って言いながら服の上から揉んでくれる。揉まれると余計に痛い。「痛いから揉まないで・・・」って言ったのに「揉んだ方が後が痛くなくなるから。痛いことばっかりして、ごめんな・・・」ってグリグリ揉まれて、泣いてしまった。
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