私と従兄弟のお兄ちゃん達
翔兄ちゃんのいる病院は市民病院で結構大きな病院だった。
病院の入り口で車とめてくれて、おばさんと病院に入った。
受付して、内科の待ち合いに行ったら、結構人が多くて、座れるところを探して、やっと座った。
「しばらく待つかもね。真奈ちゃん、眠たかったらおばさんにもたれていいからね。」
「うん、ありがとう。」
いつのまにかウトウトしていたみたいで、気がついたら、看護師さんがいて、体温計をわたされた。
「もうすぐ、順番きますので、熱計っておいてくださいね。」

熱計ったら、39度5分もあった。どうりでしんどいはずだぁ・・・
と思っていたら、診察室に呼ばれた。
入ったら、翔兄ちゃんがいて、「待たせちゃったね。熱は?」って聞いてきた。
「39度5分だった。」
「たかいなぁ、じゃ、もしもしからね。」
聴診器あてられ、のどを診られて、ベッドに寝てお腹も診られた。
「真奈ちゃん、しんどいね。点滴しようね。」って翔兄ちゃんが言った。
「ううん、いやだ・・・涙」
ちょっと涙が出てきちゃったのに、翔兄ちゃんに抱き上げられて、奥の処置室のベッドに異動させられた。
「痛くないように頑張るからさ。ちょっとだけ頑張ろうな。じゃ、真奈ちゃんは見ない方がいいから、向こうむいてて、かあさんはそっちのイスに座って。うん、じゃあ、ちょっと真奈ちゃん動かないように押さえてて・・・」と翔兄ちゃんはあちこち指示出して、私の身体と腕は看護師さんに押さえられ、消毒された。
こわくって涙がでてきたのに「真奈ちゃん、そういえば、好きな食べ物なに?」って翔兄ちゃんが聞いてきた。
「え?・・・」と思っていたら、チクって痛みがはしった。
「イタっ・・・涙」
「はい、もう痛いのはおしまい。よくがんばったね。1時間くらいかかるから、寝ていてね。」
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