イケメンエースは私のヒーロー
玲衣の過去
小さい頃に離婚をしていて私は母親に引き取られた
お父さんの顔なんか覚えてないし、思い出そうとも思えない
家族写真なんか1枚もない
写真は母がとってくれるけど、写っているのは私だけ
家族のあたたかさも人の優しさにも経験ないし、これからもないと思う
逆に人間の汚い部分だけなら理解がある
専業主婦だった母には貯金もなく、まだ小さかった私を育てるほどのお金がなかった
仕方なく夜の仕事をするようになった
大人からは“汚い”とけむたがられ、同級生からは“気持ち悪い”と避けられる
小学校の中学年くらいだったと思う
ひとりで過ごす夜は寂しいから一緒にいてとねがったときのことだ
「あんたがいるから夜に働かなきゃいけないの」
それだけならたえれただろう・・・・・
でも、
「あんたなんかを産んだのが間違いだったのよ!」
絶望した
母は、勢いで言ってしまっただけなのだろう
今考えたら毎日毎日、香水つけて相手したくない男の人の相手をして・・・・・心が疲れていたんだと思う
でも、私は幼くて・・・・・
自分のことしか考えれなくて・・・・・
―――死んでしまおうかと思った
お父さんの顔なんか覚えてないし、思い出そうとも思えない
家族写真なんか1枚もない
写真は母がとってくれるけど、写っているのは私だけ
家族のあたたかさも人の優しさにも経験ないし、これからもないと思う
逆に人間の汚い部分だけなら理解がある
専業主婦だった母には貯金もなく、まだ小さかった私を育てるほどのお金がなかった
仕方なく夜の仕事をするようになった
大人からは“汚い”とけむたがられ、同級生からは“気持ち悪い”と避けられる
小学校の中学年くらいだったと思う
ひとりで過ごす夜は寂しいから一緒にいてとねがったときのことだ
「あんたがいるから夜に働かなきゃいけないの」
それだけならたえれただろう・・・・・
でも、
「あんたなんかを産んだのが間違いだったのよ!」
絶望した
母は、勢いで言ってしまっただけなのだろう
今考えたら毎日毎日、香水つけて相手したくない男の人の相手をして・・・・・心が疲れていたんだと思う
でも、私は幼くて・・・・・
自分のことしか考えれなくて・・・・・
―――死んでしまおうかと思った