友達以上になれなくて
愛してるから
『いつだって素っ気ないよ』
彼女の寂しそうな声が耳に響く
「俺、こんなだし」
『友達なのかな、私たちって』
「恋人ではないだろ」
『………』
急に黙り込んだ彼女が遠くに感じた
『…………会いたい…』
微かに聞こえる彼女の声に体が震え上がった
「会おう、今から会おう。」
『河原にいるね』
俺は河原までの道のりを走り出した
空には星が散りばめられている
心地よい風が頬を伝う
河原につくと周りを伺った
彼女は川を見つめていた
荒い息を整えながら彼女に近付いていった