友達以上になれなくて
「だってι」
俺はニヤリと笑い席から立ち上がった
「きゃっ!!ばかっ意地悪!!」
彼女の座ってる方へ勢いよく座った
その拍子で観覧車はゆらゆらと揺れていた
彼女は気にしていないだろうけど
彼女は俺の腕を掴んで怯えていた
「…なぁ」
「なに?」
彼女は掴んでいる手を少し緩めた
「こうしたら怖くなくねぇ?」
彼女の腕を掴んで俺の方を向かした
「俺だけ見てれば?」
彼女はケラケラ笑いだした
「そんなに甘いセリフ、誰に言うの?」