先生の甘い唇【短編】
予鈴の音だけが、管理室に響いていた。




自分でも何しているのかわからない。



今どうなってるのかさえ、よくわからない。



先生の唇と、あたしの唇が、重なってる。

自分でしといて、驚いている。




先生はもちろん、驚いた顔をしていた。


とっさに唇を離し、管理室が飛び出した。

「大竹っ!!」


先生があたし呼ぶ。

それでも走った。

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