Second Light
私は、自然な様子を振舞って辺りを見渡す。
丁度よく、少し先に裏道へと入る道があった。
私は、不自然な様子を見せずに、その道へと進む。
おそらく、私が裏道に入ってすぐに襲ってくるはずだ。
わざと捕まって、何の用か探った方がいいと考えた。
「ふー……」
私は裏道へ一歩入る。
よし、尾行はついている。
歩き慣れた道、という振舞いをしていると……
「んぐっ?!」
近づいてきた尾行男は、私の口に布をあてた。
軽く抵抗し、男の手を退けようともがいてみる。
この匂い…
クロロホルム………。
私は、意識を失った。