Second Light
今もなお、必死に私を探す相馬の姿が見える。
まさかとは思うけど、1人で乗り込んできたの?!
「相馬ーー!」
そのことがわかると、私は気が動転した。
こんな大勢に囲まれて。
たった1人で私のために来て……
あなたは本当に……あの人に似ている。
私は1人でいい、と突き放しても。
あなたたちは、1人にしてくれない。
「みくる」
安心したように、そう呼んだ声が、
私の耳から心へ焼きつく。
「なぜ…来たの?」
私の元まで辿り着くまで、まだ距離はある。
私は、相馬に届くはずのない声で呟いた。