Second Light
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みくるが転校して来てから、一週間。
俺は、出来るだけみくるのそばにいるようにしている。
「なぁ、みくる。」
「………。」
そして、ほとんど無視されるから、続かない俺たちの会話。
「なあ、俺の名前覚えた?」
「………知らない。」
「何回も言ってんだろ。相馬 潤 (そうま じゅん) 。」
「………。」
まあ、覚えてくれるまで言い続けるつもりだけど。
「相馬 潤、相馬 潤、相馬 潤……」
「うるさい。黙って。覚えたから。」
無愛想なみくる。
笑ったことはもちろん、この一週間、表情を変えることはなかった。