Second Light



どうして、そんなにも必死になってくれるの?



私は、裏でも名が知れていることを、あなたは知っているでしょ?




「女に、優しくしちゃいけねぇのかよ。」


相馬の呼吸は荒い。



きっとダッシュで来て、そのままこいつ等30人くらいを相手にしたんだ。



「俺は気付いたんだよ。」



なにに?



そう、優しく聞きたいのに、声が出ない。



「俺は、お前のことがーーー


「おいっっ!!」



私に何かを言いかけた相馬の声が、誰かに遮られた。




「っち。誰だよ。」



たった今までの相馬とは違い、私を離した相馬は、


威圧感を出して声の主を睨んだ。




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