Second Light



「でも、これ以上の高みに……俺の仲間はついてこれねぇよ。

仲間を見捨ててまで、俺は……高みに行けねぇよ。


いつだって、俺のそばにはあいつ等がいたからな。」




………こんな相馬だからこそ、狼神のみんなはついてきたんだろう。



こいつだから、伝説を作れたんだ。




「俺は……お前のその言葉を選べなかった。」



いつの間にか、男は泣いていた。



「俺は、高みを目指して……ヤクザの下っ端になって。
気付けば、仲間だったやつらは死んでった。

地獄だったよ。


あの世界は、人を平気で殺す世界だ!!」



………まさか、こいつ!!



「喋るなっ!」



この男が言おうとしていること。


それを……言葉にしたら……!!



「俺たちが入った松永組は……俺の仲間を殺した。


あいつ等は……人体実験をしてるんだ!」



「馬鹿野郎ーーーっ!!」



ドシュッ




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