Second Light
★4
少女の姿
《潤 side》
『殺すわよ』
なんの迷いもなく、普通に、当たり前にそう答えたみくるに、俺は恐怖を抱いた。
裏の世界。
聞いただけと、実際に見るのじゃ、その恐怖の大きさは違げぇ。
あの男が殺されたとき、2発目の弾は明らかに俺を殺そうとしていた。
外れて、男に当たっていたが、間違いなく俺に撃っていた。
「情けねぇ。」
裏の世界は思ったよりも、惨い。
その世界自体は、それほど恐怖は感じなかったが、
みくるに恐怖を感じてしまった。
みくるは、あの男を助けようと叫んだ。
でも、死んだら……もう…。
俺は、まだ見える位置にあの男を見る。