Second Light
ハンドガンだから、撃った場所もさほど遠くないし、
高校生だと侮って (あなどって) いたせいか、逃げてもいなかった。
おまけに一人だったようだ。
「われぇ……暗殺者だったか。」
「残念ながら、ね。」
制服だからフードがない。
顔を隠せないが仕方ない。
そう簡単にケイだと気付かないだろう。
「だが遅い………っ…もうお頭に連絡はしている…」
「っ?!」
いつの間に!!
「俺が死んでも、松永組がお前たちの命を狙う。………お前はともかく、あの男は逃げ切れ……」
「うるさい」
ザクッ
私は、もう必要な情報はないと踏み、男の心臓にナイフを下ろした。