Second Light



ハンドガンだから、撃った場所もさほど遠くないし、



高校生だと侮って (あなどって) いたせいか、逃げてもいなかった。



おまけに一人だったようだ。




「われぇ……暗殺者だったか。」


「残念ながら、ね。」



制服だからフードがない。


顔を隠せないが仕方ない。


そう簡単にケイだと気付かないだろう。



「だが遅い………っ…もうお頭に連絡はしている…」


「っ?!」



いつの間に!!



「俺が死んでも、松永組がお前たちの命を狙う。………お前はともかく、あの男は逃げ切れ……」



「うるさい」



ザクッ



私は、もう必要な情報はないと踏み、男の心臓にナイフを下ろした。




< 123 / 577 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop