Second Light
「ぐっ……!!」
男は最後に何も残さず、命を尽きた。
「まずい……面倒なことになりそうだ。」
依頼なしの殺しは、後片付けが面倒だ。
個人的なことだと、組織の力も動かすわけにはいかない。
「………でも、このあと、松永組に乗り込むから……」
とてもじゃないが、私だけの力でもみ消せない。
私は、隠し持っていた黒い携帯を取り出す。
「K0014………キング。」
『ケイ、どうした。」
「少々厄介な事件に巻き込まれました。
今から組を一つ潰す予定なんですけど、私情で申し訳ないですが、組織の力……借りていいですか?」