Second Light
どうしたって、相馬が私を守れるはずがない。
この世界、決して強いだけじゃ生きれないから。
それに……
「私に恐怖を抱く相馬が、私を守れるわけがない。」
私が男を見捨てた瞬間。
敵を追いかけようとした瞬間。
私を見つめる相馬の瞳には、恐怖が映っていた。
それが悲しくて、辛くて。
だからこそ、もう関わらないと決めた。
相馬に迷惑をかけたくない。
なにより、相馬に怖がれることが……私は怖かった。
「確かに、怖かった。」
自分から言い出したのに、相馬の言葉が胸に刺さる。
「人を平気で見捨てられるお前が……怖かった。」